レイチェルと私自身の決着

ひとつしか無い現実


レイチェル=アレクサンドラとか名乗った黒猫の瞳は強く輝いていた。


金色でとても綺麗だったこともあるし、それとはまた別で、どこか……どこか生命力に満ちているような輝き。


大切な探し物をやっと見つけた時みたいな。

しばらく鏡は見ていないけど、きっと今の私とは正反対の瞳をしているのだろう。

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