プ リ ン ス
数人倒してから、塀をよじ登って外に出た。




そこにはハラハラとした表情で待っている要の姿が。




『要ッ!!』


「藍ッ!!」




要は即座に、車の後部座席のドアを開けた。




俺はすぐに乗り込み、要は運転席に座ってすぐに発車した。




ブロロロロ……。




車が去った後、麻央は門の前でまた煙草を1本吸い、煙りを吹かした。




「これで終わると思うなよ……




宮内藍……。」




麻央はギラギラとした視線で、車が去った道を睨みつけていた。




その姿はまるで豹のごとく、獲物を狙ってる姿そのものだった。














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