プ リ ン ス
第2章
黒龍と青龍
佐原先輩の1件から数日たったが、毎日のように佐原先輩が俺を訪ねてくる。
この前銃弾を掠った腕の傷は、もう大分よくなったが……。
―ガラッ
「らーんーくーん♪」
「「「「キャーーーーッ!!」」」」
『……。』
ほら…また来た。
女の子の嬌声が教室に鳴り響く。
「麻央く〜ん、このチュッパチャップスあげるーっ」
「ほんとぉ?」
「私もこのお菓子あげるぅ〜」
「わぁーいっ」
女の子に囲まれながら、お菓子をもらう佐原先輩は、終始ニコニコ顔。
「藍く〜ん♪こんなにもらっちゃった☆えへへ♪」
みんなが見てるからか声のトーンを下げずに、明るい声で接してくる佐原先輩。
『……。』
「藍く〜ん♪」
前席の恭は、麻央と羽藍を交互に見て様子を伺っていた。
俺はチラッとお菓子の山を見てから、本を取りだし読んでるフリをする。
この前銃弾を掠った腕の傷は、もう大分よくなったが……。
―ガラッ
「らーんーくーん♪」
「「「「キャーーーーッ!!」」」」
『……。』
ほら…また来た。
女の子の嬌声が教室に鳴り響く。
「麻央く〜ん、このチュッパチャップスあげるーっ」
「ほんとぉ?」
「私もこのお菓子あげるぅ〜」
「わぁーいっ」
女の子に囲まれながら、お菓子をもらう佐原先輩は、終始ニコニコ顔。
「藍く〜ん♪こんなにもらっちゃった☆えへへ♪」
みんなが見てるからか声のトーンを下げずに、明るい声で接してくる佐原先輩。
『……。』
「藍く〜ん♪」
前席の恭は、麻央と羽藍を交互に見て様子を伺っていた。
俺はチラッとお菓子の山を見てから、本を取りだし読んでるフリをする。