プ リ ン ス
「今日こそBIGチーズinハンバーグ定食をゲットするぞ……ジュルッ」


『……ラーメン。』




キーンコーンカーンコーン…




「藍ッ行くぞ!!」




鐘が鳴り、桜井が俺の腕を引っ張って走りだした。




ダダダダダダダダッ




「おばちゃんっ!!
BIGチーズinハンバーグ定食ある!?」


「おぉ〜桜ちゃんかい。
まだ5食残ってるよ〜」




食堂のおばちゃんは、桜井の顔を見ると、にこやかに笑った。




「じゃあそれ2つ!!」


『お前そんな食べるのか?』


「は?ちげーし。
1つは藍ちゃんのだし。」




ギロッ




羽藍は「藍ちゃん」という言葉に反応し、恭を睨みつけた。




「BIG〜♪BIG〜♪チーズinハンバーグ〜♪」




睨みつけられてるにも関わらず、ハンバーグの歌を歌いだすバカ。




恥ずかしくて隣にいたくない。




「あいよっ!!BIGチーズinハンバーグ定食2つ!!」


「おっ、きたきた〜♪」




食堂のおばちゃんが元気よく、大きなハンバーグが乗った定食を出してくれた。




それをトレイに乗せて、空いてる席を探す。
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