プ リ ン ス
バキッ


ゴスッ


ドカッ




見えたのは……




龍牙の制服を着た奴らが、同じ龍牙の制服を着た1人を袋だたきにしていた。




よく見ると襲ってる龍牙の奴らは紅のネクタイをしている。




紅龍か……。




殴られてる奴はボロボロになりながらも抵抗しているが、それが逆に紅龍を煽っているようだ。




「お前は金だけ出せばいいんだよッ」


バキッ


「―ッ」




襲われてるのは、また青龍。


今度は男だが。




俺は首を回し、身体を捻り、手を解した。


そして紅龍に突き走っていった。




ドゴッ


「うわっ!?なんだ!?」


バキッ


ガッ


ドカッ




喋る暇を与えずに、次々と潰していく。




途中羽藍のフードが取れた。




「ヒイッ!!紅月狼だッッ」


1人の男が叫び声をあげ、腰を抜かした。




俺は前髪を左手でかきあげ、そいつを睨んだ。




『今度こんなことしたら……




殺すよ?』


殺気をこめて言ったら、そいつは気絶してしまった。
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