プ リ ン ス
『用意できたよ。』


「じゃあはい、コレ。」


要が出してきたのは琥珀色のカラコン




『髪は?』


「ん〜迷ったんだけど、紅色にする。」


『分かった。』




俺は頷くと、ドレッサールームで要にカツラを付けてもらい、綺麗に整えてもらった。




その後洗面台へ行き、琥珀色のカラコンをつけた。




鏡と向き合い、目を細める。




胸がドクンと波打つ感じがした。




俺はフードを深くかぶり、玄関でシークレットブーツを履き、家を後にした。














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