透明人間になれる薬【BL】
野宮が今日もまた、
インターホンを鳴らす。
「こんにちはー!
あの、小吹君と約束してるんですけど
もう帰ってますか?」
……は?
昨日とは違い、
プリントを鞄に入れた野宮がそう言った。
母さんは、それに応え、ドアを開ける。
……絶対、靴を見て判断したな。
昨日、居なかったのを忘れてるのか?
それとも、昨日だって
トイレにでも行ってると思ったのか?
そして少しのやり取りをして、
彼は家の中へと招き入れられた。