龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
「わたし達デート中だから」
志鶴が言っている。
「志鶴」
僕が呼ぶと、志鶴はニッコリと笑って僕の腕の中に飛び込んで来た。
睨むまででもなく、男達はパッと散った。
「大輔、これくらいの仏頂面見せなきゃ」
と、悟。
大きなお世話だよ。
「これ、着けて来てよかった」
志鶴が腕のバンドに触れた。
「何それ?」
「友達にもらったの」
黄色いシリコンでできた、バンドタイプのブレスレットだ。
赤い字で何かメッセージが書いてある。
志鶴の手を取ってよく見ると――
志鶴が言っている。
「志鶴」
僕が呼ぶと、志鶴はニッコリと笑って僕の腕の中に飛び込んで来た。
睨むまででもなく、男達はパッと散った。
「大輔、これくらいの仏頂面見せなきゃ」
と、悟。
大きなお世話だよ。
「これ、着けて来てよかった」
志鶴が腕のバンドに触れた。
「何それ?」
「友達にもらったの」
黄色いシリコンでできた、バンドタイプのブレスレットだ。
赤い字で何かメッセージが書いてある。
志鶴の手を取ってよく見ると――