龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
それから数日間、志鶴は舞い上がったようにはしゃいで友達と遊びに行く計画を立てていた。

こんなに喜ぶならいくらでも遊びに行くといい


遊びに行く当日、車で送ろうかときくと

「みんなで電車で行くからいい」と言う。

まるで遠足に行く子供だ。

笑いを噛み殺しながら、出かける志鶴を見送った。


「今回はずいぶんと余裕じゃなくって?」

姉の彩名がからかうように言った。

「悟を子守につけた」

「まあ、悪賢い弟だこと! でも、よくあの子が承知したわね」

「パリ往復の航空券で簡単に手を打ったよ」

「なるほど、納得したわ」

彩名はあきれたように頭を振った。


さてと

志鶴が帰って来るまでに仕事を片付けてしまおうか!
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