龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
第九話 ガールズトーク
「今度の土曜日、美幸の家に泊まりに行っていい?」


学校から帰って来るなり志鶴が言う。


うーん


僕は渋った。


志鶴がいない週末なんて考えたくもない。


「ねぇ、いいでしょ? いいって言って!」


ダメって言いたい

でも、君の落胆した顔は見たくない


「ねぇ、何でも言うこと聞くから」


何でも?

じゃあ、君を抱かせてよ


「お願い。お願い。お願い! ねぇ、圭吾さん」


くそっ!


「分かった」

僕はうなるように返事をした。


「やったぁ!」


志鶴が飛び跳ねる。


そんなに嬉しいかい?


僕はむくれる。

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