龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
「け、け、圭吾さん?」

「何?」

「手……」

「だって触らないと大きさなんて分からないよ」

「そりゃあそうだけど」


ホントに騙されやすいんだから


「どう?」

「気にいったよ」

「よかった」


僕は鏡の中の志鶴を見た。

上気して頬が桜色になってる。

体も桜色に染まってるだろうか?

胸の大きさよりそっちの方がはるかに気になる。


でも


鏡に映る僕を信頼しきった志鶴の目を見たら

それ以上の事はできなくて


鏡よ、鏡

世界で一番忍耐強い男がいるとしたなら


それは僕


志鶴をまるごと僕のものにしたいけど、

まだまだ待たされそうだ





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