龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
僕の中で何かが崩れ、眠れる龍が暴れだした。

君が欲しい

髪の毛の先まで


堰(せき)を切ったように気持ちが溢れ出す。


止まらない


止められない


貪るような口づけも

追い詰めるような愛撫も

志鶴は嫌だとは言わなかった


震える小さな身体で、最後まで僕の思いを受け入れてくれた。


小さく泣きはしたけれど

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