龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
やっと柔らかな身体に包まれて、安堵のため息をついた僕に

「終わった?」

無邪気な声で君が言う。


僕は思わず爆笑してしまった。


ああ、むくれないで


「もう少しだよ」

僕は笑いをこらえて言った。


これから本格的に始まるんだけどね

――本当の言葉は飲み込んで





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