NEXT STEP

廊下を歩いているとき、日向先生と一緒になった。


「西口先生、生徒と打ち解けましたね。」


「はい。でも授業はまだ緊張しますね。」


「大丈夫。」


日向先生にそう言われると、そう思っちゃうんだよねぇ。




日向先生はクスッと笑った。




ドキッ‥。やっぱりかっこいいわ、日向先生。




「日向先生。」



私たちは同時に後ろを振り返った。



そこにいたのは上矢くんだ。




「どうした?」


「ちょっといいですか?」



「あぁ。‥じゃ。西口先生。」


「はい。」



日向先生が私に背を向けたとき、上矢くんと目が合った。




上矢くんはニコッと爽やかに笑った。



私は自然と笑った。