NEXT STEP
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―――――‥

あぁ‥飲み会はもう来週に迫ってる。



でも言うタイミングが掴めない。



日向先生にも言わなきゃなのに…。




でも今日こそは伝えなきゃ。




昼休み



私は健一を呼び出し、中庭に来た。





「どうした?」



二人でベンチに座る。



「ん。来週の日曜なんだけど、大学仲間と飲み会があって。」



「行く。梨音も行くの?」



「うん。」



健一はあの頃と何も変わっていない。



優しい笑顔は当時のままだ。




「てか、久しぶりだな。こうやって話すの。」



「‥うん。だね。」




「元気そうで安心した。」




「っ‥。」



健一は私を真っ直ぐ見つめた。



私は目を逸らすことしかできない。
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