NEXT STEP
数日後


私は授業を終え、廊下を歩いていたら、上矢くんに手を引かれ、空き教室に入れられた。




「どうしたの?」



「先生、高橋先生って本当にただの友達?」



真剣な表情の上矢くん。



「ほんとだよ?」



「じゃあ、高橋先生の片想いだな。」



「え‥?」


「…梨音。俺のもんになってよ。」




そう言って私を抱き寄せる。




上矢くん…。




私は上矢くんの首元に顔を埋めた。




上矢くんへの想いが溢れだしそうだよ…。





「ごめんね…。」





「…。」




私は上矢くんからそっと離れ、教室を後にした。
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