NEXT STEP
その日の夜


尚人が私んちに来た。



二人でソファに座っていた。



「高橋先生って、梨音の何?」


「っ‥大学時代のときの友達。」



「本当にそれだけ?」



「…大学の頃は付き合ってた。」



「…。」



日向先生はどこか遠くを見つめている。




「この前の飲み会にも‥?」



「うん。いたよ。」



すると日向先生は私を抱き寄せた。




「っ‥尚人?」




「…。」




日向先生は私を抱きしめたまま何も言わない。
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