NEXT STEP
そのとき、日向先生の言葉がプレイバックする。



“梨音の優しさは時に人を傷つける”





私は上矢くんを傷つけた。




それなのに、自分の勝手で上矢くんに近づいてた…。




でも、止まらないの…。





だって私‥上矢くんが好きだから…。





でも言えないの…。




日向先生の顔を見ると言い出せないの‥。





別れてって…。


それに、上矢くんと付き合うことも、勇気が出ないの…。




私、意気地なしだよね…。




でも、上矢くんは笑っててほしい。




私のそばにいなくてもいいから…。
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