NEXT STEP
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終業式の日


明日からは夏休みってことで生徒たちのテンションはマックスだ。



式が終わると、上矢くんが放課後教室に来るように言ってきた。







放課後

私は教室に入った。



教室には上矢くんしかいない。



上矢くんは机に座り、窓の外を見つめていた。




「お待たせ。どうしたの?」


私は上矢くんのそばに立った。




上矢くんは私を見て微笑んだ。



「先生、お願いがあるんだけど。」




「うん、なぁに?」



上矢くんは真剣な顔になり、私を真っ直ぐ見つめた。





私は何を言われるのかと、ドキドキした。

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