NEXT STEP
――――――‥


今日は上矢くんの渡米の日だ。



私と日向先生、そして健一と見送りに来た。



他には誰もいない。



なぜなら、上矢くん指名だから。



「じゃあな、上矢。」


「元気でな。」


「はい。日向先生、高橋先生。梨音は俺のもんなんで、手を出さないでくださいね。
幸せにするのは俺ですから。」



「「「っ!!」」」


上矢くんはクスッと笑う。



「生意気だな。」


「全くだ。」


二人は呆れ笑い。



上矢くんこれが言いたかっただけとか‥?




私は照れに照れて何も言えない。




「梨音。」



ドキッ‥。
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