NEXT STEP
上矢くんは私の前に立った。



「最高の男になって帰ってくる。そして、梨音を迎えにいくから。」



「上矢くんっ//」



「俺は二人とは違う。もうすでに3年片想いしてんだし?」



クスッと笑いながら日向先生と健一を見た。



「上矢、お前なぁ‥。」



「本当やってくれるわ。」




ははは…。




「梨音、待ってて。」



そう言って私の唇にキスを落とした。



カアアアアと顔が赤くなるのがわかった。




「じゃあな。」



「上矢くん!」



歩き出そうとした上矢くんを呼び止めた。




「ん?」



「行ってらっしゃい。」



「っ//行って来ます。」




フッと笑って歩き出す上矢くんの背中をずっと見つめていた。






私の精一杯の頑張れを、行ってらっしゃいに乗せて。


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