NEXT STEP
STEP3
――――――――――――
――――――‥
秋も深まる頃
私は日向先生と教室に向かう。
私は1-Aに、日向先生は1-Bに。
「西口先生、またご飯でも行かない?」
「はい。喜んで。」
日向先生はクスッと笑って教室に入って行った。
私もA組の教室に入った。
「りっちゃん来た!!」
私が入ると生徒たちは慌てて席につく。
「じゃ、始めよっか。この前の続きからねぇ。」
私は生徒たちを見た。そのとき上矢くんと目が合った。
彼は頬杖をついて、真剣な顔でじっと私を見てくる。
ん??
不思議に思ったものの、私は授業を始めた。