NEXT STEP
そこに立っているのは日向先生だった。


「日向先生っ!」


「日向先生、俺は勉強を教えてもらうだけっすよ?」


クスッと笑う上矢くん。



「勉強なら家じゃなくてもできるだろ?」


睨む上矢くんと、冷静な日向先生。



私は二人を交互に見た。




「フッ。日向先生何焦ってんすか?」


「からかうな。早く着替えて体育館に来い。」



そう言って日向先生は私たちに背を向けた。




日向先生冷静に見えても何か不機嫌な感じ。





私が首を傾げていると、上矢くんはクスッと笑った。
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