NEXT STEP
帰り道。すっかり外は暗くて。


もう10時過ぎてるし。


彩華もストレス溜まってたんだろなぁ。




私が一人で歩いていると、カラオケから出てくるうちの生徒を見つけた。




「上矢くんに横田さん、清家さんに吉瀬くん。」



「「「あ。」」」


「西口先生の私服初めて見た。」


上矢くんはボソッとそんなことを言った。




「みんなこんな時間までいつも遊んでるの?」


「いや、久しぶりだって、なぁ?」


吉瀬くんが上矢くんに問いかける。



「‥あぁ、ん。」


「早く帰りなさい。親御さん心配するから。」



「「「はぁい。」」」


「‥。」




上矢くんは私を見たまま無言。



「じゃあ、真っ直ぐ帰るんだよ?また明日ね。」


「「りっちゃんばいばぁい。」」



私は生徒たちを見送り、私も家路についた。
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