NEXT STEP
マンションに入ろうとしたとき。


「西口先生。」


私は振り返った。



「上矢くん!真っ直ぐ帰りなさいって言ったでしょ?」


私は上矢くんを見上げた。



「先生は何してたの?」


「え?私は友達と会ってただけよ?」


上矢くんは真っ直ぐ私を見てくる。



「友達って女?」


「そうだよ。どうしたの?上矢くん何か変だよ。」



「いや、何でもない。お休み、梨音。」


「えっ‥!?」


クスッと笑った上矢くんは帰って行った。


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