NEXT STEP

飲み会はお開きになり、私と日向先生は田中先生から逃げるようにしてショットバーに二人で入った。





カウンターに座り、日向先生がカクテルを頼んでくれた。



薄暗い店内。


何かドキドキする。



ショットバーなんて初めて。



私の前に出されたカクテル。



「それ、西口先生好きだと思うよ。」



私は赤く輝くカクテルを一口飲んだ。



「あ、おいしい。」



すごく好きな味。



「でしょ?」



「どうして私が好きだってわかったんですか?」



「西口先生は甘いものをあまり好んで食べないって前に言ってたから。」



ドキッとした。そんな些細なことも覚えていてくれるんだ‥。





< 48 / 236 >

この作品をシェア

pagetop