NEXT STEP
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放課後、廊下を歩いていた。


「西口先生。」


振り返ると、上矢くんが立っていた。



「どうしたの?」


上矢くんは私に近づき、耳打ちした。



「先生、キスしよっか。」


「っ!!!」


驚いて上矢くんを見上げた。


クスクス笑う上矢くん。


完全にからかわれてる?





「こら。」


「はっ!先生可愛すぎ。」



「もう、早く行かないと日向先生に怒られるよ?」


そのとき、上矢くんは私の後ろの方を見た。




私は上矢くんの視線を辿った。
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