NEXT STEP
「話があるんだ。」


上矢くんは真剣な目で私を真っ直ぐ見てきた。



「っ‥なぁに??」



私は首を傾げた。




「俺と付き合ってよ。先生。」



「えっ‥!?」



「俺梨音が好きだ。」




ストレートに言われ心がざわめいた。




すごくドキドキする。



どうしよう‥。何て答えたらいいの?






「何か言ってよ、先生。」



ハッと我に返った。




そう、私は教師。



そして上矢くんは生徒。



「ごめんね‥。」




上矢くん。



「生徒だから?」



「そんなんじゃないよ。」


私は視線を逸らした。





「理由は?」



「‥か‥彼氏いるから‥。」




どうしてだろう。彼氏いるって言うだけなのに、こんなに苦しい。
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