いつまでも

「えー唯ちゃんっ!?!?」


愛たちを含めた女子数名の声が
やたら響いた



その声のするほうは
彼のいる班のほうだった


「しーっ気づくだろ」
「ごめんって、でもかわいいよね」



何だろう、感じ悪いなと
思いながら



ゲームに入った



綾と愛が盛り上げ
わたしも楽しくなってきた頃



不意に背中をとんとんとたたかれ


「はいっ」


と、手にくちゃくちゃの紙を
置いて暗闇に消えていった。






……その声の主は


彼だったのだ。





キャンプファイヤーも終わり
トイレに行く時
ポケットの中に入れておいた
手紙のことを思い出し
読んでみた



くちゃくちゃになっていて
字が読みにくすぎたけど
これだけはしっかり読めた。





ずっと好きでした


俺と付き合ってください


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