いつまでも
「おはよぉ~唯ちゃん」

「おはよ~美咲ちゃん」

塾の一緒だった子ともう2人
女の子がいた。

「この子が荒木美奈ちゃん、そんで
こっちの子が原田由佳ちゃん。」

「よろしくね♪私は島田唯だよ」

「「…よろしく!」」

小さい声でぼそっと2人は呟いた。

美咲ちゃんに聞いてみると、2人とも
人見知りなのだという。

由佳ちゃんは私と同じクラスだった。

登校の20分の間、4人で仲良く話した。

いつのまにか、私の不安もとけていた。

学校に着いた―。

さっき無くなっていた不安がまた押し寄せてくる。

由佳ちゃんは静かに本を読んでいた。

私はというと、そんな本を読む柄ではなく

ボーっと外を座ってみていた。


すると、一人の子に話しかけられた。
「島田唯ちゃん??」

その子は、優しそうな瞳、顔は丸顔で
天然かな?と思ってしまうようなオーラを持っていた。

「良かったぁ~いきなりゴメンね。
ええっと、島田さんが塾で同じクラスだった
夏子と一緒の小学校だった、
今田里穂だよ。
仲良くしてもらえるかな…??
友達いないんだぁ。」

「えぇっ、夏子の!?私でよければ仲良くしてね☆
よろしくね!!」

「うん♪私のことは里穂でいいよ☆」

「じゃぁ里穂ちゃんで。」

「じゃぁ私は唯ちぃで」

「何それ?唯ちぃって」
思わず笑ってしまった。

「じゃぁ今田っちで!!」

「意味不明~それでもいいよぉ…。」

不機嫌そうな顔をしていたけれど、

2人で笑っていた。

ちょうどチャイムが鳴った。


ぁあ、今日はいい日になりそう♪
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