光の姫とゆかいな仲間たち
「ヒカリを…いつも起こしてるのはフウタなのか?」
ヒカリが着替えてる間。オレらはヒカリの部屋の前で待った。
さすがに女の子の着替えは見てはダメだからな。
「はい。僕が起こさなければ誰も起こしませんから。
ミズノさんは朝早いけど他の人を起こすなんてことしないですし、カイジさんは嫌そうな顔しますし、ライトさんはまだこの時間は寝てることが多いですから」
さも当然と言う感じでフウタは答える。
確かに他のヤツなら絶対に起こさないだろう。
このチームは何だかんだで自分を中心で考えるヤツが多いからな。
「でもヒカリの寝顔が見れるので苦ではないですが…
むしろ皆が知らないヒカリを見れるから逆に得してるかも」
フウタはニッコリと微笑みながらそう言った。
そういえばフウタはヒカリを好きだったな。楽しそうに話すフウタを見てそう思った。
「二人ともお待たせ」
用意が出来たヒカリは楽しそうに言いながらも部屋から出てきた。
「ここ…跳ねてる」
髪の一部が跳ねていたからそう教えた。
「えつ! どこ? どこ?」
「ここ…」
オレはそう言いながらもヒカリの跳ねてる髪を撫でた。
「これで…よし」
オレは満足げにヒカリの顔を見てるとプッと笑う声がした。
「?」
「そういうライト君こそ髪の毛跳ねてるよ」
あぁ。そういえば寝癖がついてた気がする。
ヒカリはアハハって言いながらも背伸びしながらオレの寝癖を直してくれた。
ヒカリの横でムッとしてるフウタがいたけど無視しといた。