光の姫とゆかいな仲間たち
次の日の朝。
オレは目にクマを作りながらも食堂で朝食をとっていた。
「今日はお昼からお団子食べにいって…」
ぶつぶつと今日の予定を反芻する。そこにミズノが現れた。
「あれ? カイジが一番って珍しいな。しかもクマまで作って…
今日の白原さんとお団子食べに行く計画でも立ててたのか?」
なんでミズノにはこうも簡単にバレるんだ?
肯定の意味で頷くとミズノが楽しそうな顔をした。
「そんな顔してたらわかるって」
「なんか言ったか?」
小さな声で言うもんだから何を言ったかはわからないけどなんとなく悪口に聞こえたような…?
「なんも言ってないよ。で、どうするの?」
「なんの話だ?」
「なんのって白原さんとのデートだよ」
「デデデ、デート!?
オレはそんなつもりで言ったわけじゃぁ…」
お団子食べに行くだけでデートだなんて思わなくてついつい焦る。
「男女が二人で外でるなんてデートと言わなくてなんていうんだよ」
ミズノは溜め息混じりにそう言ってきた。
これってデートになるのか。
そう思いながらもミズノに今日の計画を話してしまった。
だけどこれがああいうことになるとは思ってなかった。