光の姫とゆかいな仲間たち
「風って便利なんだね。
だからさっき明日雨降ることがわかったんだ。てっきりテレビで見たのかと思ってた」


ヒカリは手をパンッて叩きながらも納得した。


「能力も使い方なのですよ。ヒカリだって明かりとして能力使ってたでしょ? それと一緒です」


「確かに一度使ったことあるけど…
あっ! あたしの能力でも洗濯物乾かせないかな? 光って暖かいイメージがあるし…」


ヒカリはそう言いながらどうやって洗濯物を乾かせるか考え出した。その際にあぁでもないとかこれならとかでもなーとかと一人で百面相をする。


顔をコロコロと変わってなんか可愛いですね。


クスクスと笑ってるとヒカリがこっちを向いて嬉しそうな顔をした。


なんかしました?


「やっと笑った。
さっきも言ったけどフウタ君。さっきから眉間に皺寄ってるよ?
ホントに何もないの?」


あぁ。その事ですか。
でもこれって話してもいいのですかね? 嫌いにならないですよね?


一人で悶々と考えてしまった。



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