光の姫とゆかいな仲間たち
「実は僕…」


僕は一度言葉を切ってヒカリを見やる。
ヒカリはゴクンと生唾を飲んだ。


「実はですね。恥ずかしい話なんですが…」


さっさと言ってしまえばいいのにそこで言葉を濁らした。


本当に言っていいものかと迷ってしまう自分がいた。


「何言っても驚かないから」


僕を心配してヒカリが優しくそう言った。


「僕。雨が苦手なんじゃなくて雷の音が苦手なんです!」


「へ?」



「だから、雷のゴロゴロという音がダメなんです!」


聞こえなかったのかヒカリは聞き返してきたので僕は同じ内容を話した。








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