光の姫とゆかいな仲間たち

「なんであたしがこんなことしないといけないんだろう？」


ヒカリは面倒くさそうにため息混じりに呟いた。


今、ヒカリがいるのは運動場。そこでヒカリ一人で逃げる鬼ごっこが行われる。


「白原さん。遅かったね」

運動場に着くとミズノが笑顔で迎えた。その後ろではニヤリと笑うカイジがいた。


そんなカイジを見てヒカリはまたため息をついた。


「白原さん。すみません。
ミズノさんの提案でこうなってしまって」


フウタは申し訳なさそうにヒカリに喋りかけた。


「フウタ君。あたしは大丈夫だよ。
あの赤髪を黙らせるいいチャンスだし」


ヒカリの後ろからは黒いモヤが出ていて黒い笑顔が発せられる。


「ヒカリ。こわっ」


ボソッとライトが呟くけどヒカリには聞こえてなくてミズノに早く進めるように促した。