光の姫とゆかいな仲間たち

店員さんが浴衣を着付けてくれて呉服屋さんから出るとそこにはフウタ君がいた。


「あっ！　フウタ君「なぜヒカリはライトさんといるんですか！？」


フウタ君に近づいこうとしたらそんな言葉を投げかけられた。


「え？」


後ろにはライト君が立ちフウタ君を見下ろした。


「え？じゃないです！
ヒカリは僕の彼女じゃないですか」


「そう…だけど
でも…」


フウタ君に喜んでほしくて…

そう言いたいのに何もいえなくて。
あたしがライト君と出かけたのが悪いんだって気づいたのかもしれない。


「フウタ君。ごめん！」


自分のしたことに恥じてその場から離れたくてフウタ君から逃げるように走っていた。







「フウタ。落ち着け。オレも…悪かった。
でも、ヒカリの浴衣ちゃんと…見た？」


ライトはフウタの肩に手を置きながらそう尋ねた。


「ヒカリが着てた…浴衣ですか？
クリーム色の生地に赤やピンクの牡丹にあとは黄色の…
あっ！」


フウタは思い当たったのか大きな声をあげた。そしてそのままヒカリのあとを追った。


「本当に…二人は、世話がかかる…
それに…ヒカリの選んだ浴衣を見て、オレには二人の入る隙なんて…ない。
だってヒカリが選んだ、のには扇子の絵柄あったから…」