光の姫とゆかいな仲間たち


ライト君の部屋に着くとライト君をベッドに寝かせて布団をかける。


部屋にはベッドと勉強机に椅子。それと服をしまう用のクローゼットがあるだけのシンプルな部屋だった。

ライト君が熱冷ましシートなんて持ってる訳ないよね。


「ライト君。食堂で水と氷とおしぼり持ってくるから待っててね」


あたしはライト君の耳元でそう呟くとライト君から離れた。


すると…


ガシッ


ライト君があたしの服を掴んだ。


「ヒカ…リ。行っちゃ、やだ。
傍に居て?」


熱のせいで更に目がウルウルとして更に熱が上がったのか顔が赤くなっていた。


そんな顔されたらここに居なきゃって気になるけど…



掴まれた手を優しく外すとライト君の手を布団の中へと戻した。
そして、ライト君のおでこにチュッとキスを落とした。


「すぐに戻ってくるからライト君は待ってて」


それでライト君は納得したのかはたまた熱におかされたのか瞼を閉じて寝息をたてだした。


「よし。今のうちに」

あたしはライト君の部屋から出て食堂へと向かった。




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