光の姫とゆかいな仲間たち
俺は暗闇の中で一人佇んでいた。
俺はキョロキョロしながら周りを見渡すけど暗闇なので何も見えない。言ってみれば俺にだけスポットライトが当たってるような感じで俺自身はしっかり確認できるくらいだった。
すると目の前が急に明るく光だした。急に明るくなったために暗闇に慣れてきていた目には眩しくて目を細める。
『ライト君。これでお別れだね』
明るく光だした所からそんな声がした。
この声はヒカリ?
なんでヒカリがそんなことを言うんだ?
光からはヒカリが寂しそうな顔が見えた。
そしてヒカリは俺から目を離し前を向きながら歩きだした。
「ヒカ…リ? 行くな!」
俺はそう叫びながらヒカリの後を追いかける。だけどヒカリには全然追い付けなくてそれなのに息切れが激しくて、気付いたら俺の身体は小学生中学年くらいの大きさに縮んでいた。
ガッ
ビタンッ
何か石があったのだろう。俺はそれに躓いて転んでしまった。
俺に気付かずに尚も歩き続けるヒカリは闇に包まれて消えていた。
「ヒカリ。ヒカリ。ひかりー!」
俺は倒れたままヒカリの名前を叫び続けた。