光の姫とゆかいな仲間たち
なんかあっちこち走ってたら疲れてきた。


「白原さんはもう疲れたのかい?」


後ろから妙に楽しそう言う声の持ち主はこの鬼ごっこを提案した人物。


ゆっくりと後ろを振り向くとそこにはムカツク程の満面の笑みをする腹黒の男・ミズノ君がいた。


「腹黒ってヒドイ表現だね」


「勝手に人の思ってること読まないでくれる?
そんじゃあ、あたしは逃げるわ」


そう手を挙げなから言うとさっきとは違う道へ走りだした。


「人の顔見てからすぐに逃げるのは辞めない?」


そう言いながらもミズノ君は追いかけてきた。


「ちょっと。あの人早くない?」


呟きながらも更にスピードを上げて走った。それでもミズノ君は追いかけてきた。


もうね。ニコニコとそれは楽しそうな顔をしてましたよ。それが余計に怖いんだよ。






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