少女は愛を知った



昇降口の中に入り、近くにあった階段を昇る黒龍の奴。


仕方なく小さなため息をしながら私はついていく。


3階まで昇った瞬間、奴がいきなり止まった。


気づかず私はぶつかってしまった。


すると奴が振り向いて



「ちっ」


と小さく舌打ちをした。


はー、どいつもこいつもムカつくわ。


本当に全国1位なのかよって思いながらまだ続く階段を昇ろうとしたら…。


「まてっ!!」



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