片恋★パンドラボックス
ちなみに真樹は……うん。最後まで駄々をこねてたけど、璃子の「ウザい。」で一蹴。



そのお陰で、無事2人っきりでこの日を迎えることに成功。



「じゃあ、このウサさんは……」



「枕元にどうぞー!」



「あー…やっぱソコ?」



「もちろん!あたしだと思って抱きしめながら寝てねっ♪」



「ヨダレ垂らしたら…」



「殺すよ?」



「やっぱホラーじゃん。よろしく、チャッキー。」



「チャッキー……せめてチャッピーにして。」



「はいはい。よろしく、チャッピー。」



ベッドを背もたれに笑いながらウサギの耳をクイクイと引っ張る優斗の隣で体操座りをしながら、あたしも一緒にクスクスと笑った。

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