片恋★パンドラボックス
「ごめ…」



「プッ…」



「へ?」



すると突然吹き出した優斗に今度はあたしが目を瞠る番。



「えっと…」



「それはお互い様でしょ。」



「へ?」



「言わないのがエチケット。」



「………はい。」



やっぱり優斗は優斗だ。



「行くよー。」



「はーい。」



青に変わった信号と同時に横断歩道を渡り出した優斗に付いて小走りで追いかけたあたしは、そこからいつも通り、たわいもない話をしながら家に着いた。

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