片恋★パンドラボックス
「おにーちゃっ…」



「ん?」



「ほんっ…っぐ、とに…好き?」



「うん。」



「あたしっ、も…ずっとずっと…好っき、だったのぅー。」



「……うん。」



グズグズと泣き続けながら必死に言葉を紡ぐあたし。



「おにっ、ちゃんに…彼女ができるっ…たび、苦しくって、っく…寂しくっ…てっ、」



「俺も一緒。」



「ふぇ?」



そんなあたしの頭をポンポンと撫でながら、ふわりと柔らかく微笑んだおにーちゃんは、キョトンとするあたしをキュッと抱きしめると言葉を続けた。



「お前に彼氏が出来て、すっげー寂しくて。アイツと笑いながら歩いてるの見た時、すっげームカついて。お前が急に綺麗なったの、アイツのおかげなのかなって思ったら、悔しくて、イライラして…」



「ん。」



「俺、お前のことが好きなんだって気づいた。」



「あっ…」



「妹としか思ってなかったのに、いつの間にか1人の女の子として好きなんだって気づいた。」



「っ!」

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