片恋★パンドラボックス
「でもやっぱ…」



「同情するならクルミくれ、ってな。」



「へ?クル…ミ?」



「そう。クルミ。バーイ 時をかける少女 アニメ版。…なんちゃってー。」



「あっ…」



「でも…うん。“ありがとう”」



「へ?」



「“ありがとう”なら受け付けたげる。」



「……ん。ありがとう。」



ポツリと呟いたあたしは、「どーいたしまして。」と笑う優斗につられるように笑うと、再び麦茶に口をつけた。

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