片恋★パンドラボックス
「あっ、メールだ。…え?」



急いで改札口を出て、キョロキョロと辺りを見渡せば、駐輪場の前には仕事着のまま、ふてくされたようにそっぽを向くおにーちゃん。



「おにーちゃーん!!」



手を振っても振り返してくれない。



一生懸命走ってるのにこちらを見てもくれない。



「でも………大好き!!」



「うおっ!!」



「あっぶねーな!」と笑うおにーちゃんにギュッと抱きついたあたしは、パッと顔を上げると、



「おに…たーくま。愛してる。」



ニッコリと満面の笑みを向けた。







end...

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