片恋★パンドラボックス
「よし。とうちゃーく。」
「ありがと。」
「じゃな。」
「うん。」
おにーちゃんのお陰で駅に着いたのは発車時刻1分前。
反対方向、下り方向の電車が来るのは5分後。
おにーちゃんとは違い時間ギリギリのあたしは、のんびりと駐輪場に自転車を置きに行くおにーちゃんを見送ることなく適当に手を振ると、二段飛ばしで階段を駆け上がった。
「はぁ…はぁ…。あ"ぁー。なんとか間に合っ…た。」
時間ギリギリ。駆け込み乗車上等。
こういう時、本気で反対方向の学校に行けば良かったと思う。
ガシッと手すりに掴まったあたしは荒い息を整えるとパッと向かいのホームを見た。
「ありがと。」
「じゃな。」
「うん。」
おにーちゃんのお陰で駅に着いたのは発車時刻1分前。
反対方向、下り方向の電車が来るのは5分後。
おにーちゃんとは違い時間ギリギリのあたしは、のんびりと駐輪場に自転車を置きに行くおにーちゃんを見送ることなく適当に手を振ると、二段飛ばしで階段を駆け上がった。
「はぁ…はぁ…。あ"ぁー。なんとか間に合っ…た。」
時間ギリギリ。駆け込み乗車上等。
こういう時、本気で反対方向の学校に行けば良かったと思う。
ガシッと手すりに掴まったあたしは荒い息を整えるとパッと向かいのホームを見た。