片恋★パンドラボックス
「あっ!おにーちゃんだ!!」
向かいのホームには手ぐしで髪を整えるおにーちゃん。
前髪が気になるのか、そこばっかり直してる。
「なんか…うん。かわいいなぁ…」
でも、けたたましく鳴り響く、発車を知らせるベルとプシューと閉まるドアを横目に、クスクスと小さく笑みを零した…瞬間。
「あっ…」
あたしは自分の目を疑った。
向かいのホームには手ぐしで髪を整えるおにーちゃん。
前髪が気になるのか、そこばっかり直してる。
「なんか…うん。かわいいなぁ…」
でも、けたたましく鳴り響く、発車を知らせるベルとプシューと閉まるドアを横目に、クスクスと小さく笑みを零した…瞬間。
「あっ…」
あたしは自分の目を疑った。