片恋★パンドラボックス
相変わらずの関係…仮だと言うのは、1ヶ月前から変わらず、あたしと優斗、2人だけの秘密のまま。
未だ、璃子と真樹にも言えていない。
本当は璃子には話したかったけど、璃子に言えば真樹にも言わなきゃいけなくなる。
璃子ならなんとなく察してくれそうな、あたしのおにーちゃんへの気持ちも、空気の読めない真樹には、全て、一から言わなきゃいけなくなる。
それだけは嫌だ。絶対にヤダ。
いくら親友でも、それだけは口が裂けても言えない。ううん。言いたくない。
「確かに、真樹が知ったらウザそうだなー。」とケラケラ笑う優斗目の前に、お前ら本当に親友か?と疑いそうになったけど、きっと全部あたしの為。
あたしの気持ちを察してくれて、黙っててくれてるって………信じたい。
「じゃ、行くか。」
「うん!」
「ノォォォーー!!」
「やかましい!!」
「ガフッ!!」
璃子の鉄拳を鳩尾に食らい、悶絶する真樹を横目に、優斗の手を取ったあたしは、「じゃね。」と璃子に手を振ると教室を後にした。
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未だ、璃子と真樹にも言えていない。
本当は璃子には話したかったけど、璃子に言えば真樹にも言わなきゃいけなくなる。
璃子ならなんとなく察してくれそうな、あたしのおにーちゃんへの気持ちも、空気の読めない真樹には、全て、一から言わなきゃいけなくなる。
それだけは嫌だ。絶対にヤダ。
いくら親友でも、それだけは口が裂けても言えない。ううん。言いたくない。
「確かに、真樹が知ったらウザそうだなー。」とケラケラ笑う優斗目の前に、お前ら本当に親友か?と疑いそうになったけど、きっと全部あたしの為。
あたしの気持ちを察してくれて、黙っててくれてるって………信じたい。
「じゃ、行くか。」
「うん!」
「ノォォォーー!!」
「やかましい!!」
「ガフッ!!」
璃子の鉄拳を鳩尾に食らい、悶絶する真樹を横目に、優斗の手を取ったあたしは、「じゃね。」と璃子に手を振ると教室を後にした。
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