melt away
なんて、常に健康体だった私におかゆのレシピなんて頭にない。
…そうだ。
たしかりんごがあったからすりおろし作ろう。
あれだったらするだけだし。
「よし。」
それから二時間程、彼は寝たままだった。
りんごのすりおろしを冷蔵庫に入れて私は彼の看病をする。
汗を拭いたり、冷えピタを貼ったり加湿器の電源を入れたり
…なんだか楽しかった。
彼に近づけて、お世話をするのが。
…変かもしれない。
私ってもしかしなくても尽くす女の子だったり…。
まあ、それでもいいや。
そう思えるくらい、彼と接点をもてた事が嬉しかった。
朝、カーテンの隙間から朝日が差し込む。