melt away

また1人で顔を赤くする私に笑う……………修也。

子供ってバカにする。

私も反論する。

笑う。


ー…なんか、一気に距離が縮まった気がする。

だって笑ってくれてる。

笑ってる理由が私なんだって思うと、たまらなく嬉しかった。


やっと、確信出来た。

やっと、自分の気持ちを信用出来た。




私は、修也が好きだ。

あの、公園にいるあなたを見ていた時からずっと。








それから少し談笑してたら私のお腹が突然鳴った。


……………………最悪だ。

そういえば昼間にハンバーグを食べてから何も食べてない。

だからって今鳴らなくたっていいじゃん!!

チラッと修也を見ると、案の定クスクス笑ってた。

やっぱり聞こえたか………。



「お腹減ってんの?」

「………う。」

「すげえ音。」

「ヒドい……。」


よし、と修也がソファーから立ち上がった。

身長が高いから突然立たれるとびっくりする。


「な、なに?」

「俺が作ってやるよ。昨日から世話になってるし」

「へ?料理得意なの?」

「ああ、1人暮らししてるから。」


ワイシャツの袖を捲り上げ台所へ向かった修也。

………1人暮らしなんだ。


「冷蔵庫開けるぞー。」

「う、うん。」



……………



………………あ。




「…………おい。」


「は、はい………。」


「何も食材がないんだけど。」



修也が私に呆れた視線を送る。


ああ、もう。


もっと買い物しとくんだった。


だってそんなに料理得意じゃないからたまにしかしないんだもん………。
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